キッチンでたのしむ薪ストーブ
記事 ラスティッククラフト戸谷広子
3年前、薪ストーブ専門店としてショールームを建てる計画を進めるなかで、3Fのフロアは、お客さまとの打ち合わせをしたり、イベントを開催した時の食べる場所にしたくて、キッチンスペースをつくりました。
お味噌をつくってみたり、手作りハムをつくったり、本職の方にカンパーニュを焼いていただいたり。これまで、多くの出会いやご縁を繋げてくれたこの空間に、突然やって来た、「このキッチンを使って、CAFÉを開業させて欲しい。」との熱い依頼…。
新たなスタートをきるこの場所で、どんなことが起こるのか、ワクワクしています。

直火で作る料理のたのしさや、お料理の美味しさを、多くの方に伝えたい。日々思い続けていることを、共に、一緒に、深めていきたい。
そんなわけで、急遽改装をしてキッチンに据えた、クッキングストーブ。眺めるたびに、本格的に稼働できる秋が待ち遠しくて、高ぶる思いは抑えられず・・・常夏の薪ストーブクッキング!!
今回は、キッチンの相棒こと「クッキングストーブ」をご紹介します。

薪ストーブは、メーカーや機種、そして機能も様々あります。シルバーメタリックが魅力の「ドミノ8」は、存在感も抜群で、キャビネットの並びに組み込んで設置することも可能です。火室とオーブン室が上下に分かれており、大容量のオーブン料理を存分に、気軽にたのしむことができます。


広いストーブトップの上は、熱伝導が早く、グリルをしたり、スープを煮込んだり高温調理が可能。煮込み料理をしたくなる寒い季節には日々、お鍋が沢山ならびます。

大容量のオーブンは、上部にある火室からの熱が効率よく周り、素材の中までしっかり伝わります。焦げ目を生かしたお料理は、最高な仕上がりに。


あえて焦げをつけることで、旨味が凝縮。パプリカを真っ黒にして皮剥き。遠赤浴びて、美味しくなぁれ。

美味しいものを囲む、楽しくて幸せな時間。薪火で仕上げた料理は、格別です。ちなみに、café店主監修の本日のランチは、すべて植物性食材。これから、秋冬の季節には、ストーブクッキングのレシピも、ご紹介していければと思っています。
今回ご紹介した、クッキングストーブは、暖房をメインというよりは、料理を楽しみたい方に、セカンドストーブに、おすすめしたい一台。薪火で料理をしたり、時にお菓子づくりをしたりと言うと、温度の管理が難しいのでは、と思われるかもしれません。実際、温度を上げたい時、温度をキープしたい時などは、熱源となる薪の種類や大きさなどを変えてコントロールしますが、意外とアバウトに薪ストーブ任せでも、上手くいくことが多いんです。 これが、薪火でしか味わえない、楽しさ。
あぁ、秋が待ち遠しいです!

written by 戸谷広子
薪ストーブ専門店「RusticCraft」店主(松江市玉湯町)
通称 / 薪ストーブライフアドバイザーとして、薪ストーブのある暮らしや、薪火とともにする時間の魅力や楽しさを発信しています。
そして、火の扱い方や大切さを体験を通して、次世代に伝えることも、これからの課題としてチャレンジしていきたいと思っています。
Web http://www.rustic-craft.com/
Instagram https://www.instagram.com/rusticcraft/