娘とキッチン

2月に入るとそわそわする。小学4年生の娘は、女子バレー部に所属しており、バレンタインには「友チョコ」を交換するのが恒例行事だ。低学年のうちは、交換できればなんでもよかったが、高学年に突入すると「手作り」に意義が出てきたようだ。そうはいっても、猛烈に忙しい中時間を作り、とにかく簡単で見栄えが良い、バレー関係者20人分のレシピを探し出すのは母の役目であるのは違いない。

お友達用には、マシュマロを、家族用には、キンカンとバナナを屋台のチョコフルーツ風に仕上げるのに、棒を刺して自立できる台が必要で、仕事部屋から、役目を終えて処分前の外観スタディ模型を借りてきて、ぶすぶすと…。なんだかちょっとかわいい姿に。

そんな楽しい時間は束の間、洗い物や机の上がすぐにいっぱいになった。たとえ日ごろは、片付けながら調理できていても、子どもと一緒に料理する時はそういうわけにはいかない事が多い。そんな時は、日常使いの作業台から、ダイニングまで領域を広げて、机いっぱいに広げて作業する。

キッチンの設計をする時、「日常の想定プラス2人」見込んでおくと余裕のある計画に。もし、小さな子どもと積極的に料理したいのなら、立って調理する場合はキッチン全体の高さの整理が必要だけど、子供を座らせたままの動作でもよければ、ダイニングでの作業想定でも構わないと思う。

ダイニングを含めた作業スペースの計画と、コンロやシンクのあるメインキッチンの動線。この2つが、柔軟なキッチンに繋がるということを暮らしながら実感。

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